ユーザー車検2006

 2006年もユーザー車検とした。今回はフロントローターの磨耗が一番気になるところだ。タイヤを外してローターの厚みと歪みを測定する。他は前回かなり定期交換部品、油脂類を交換したので仕事量は少ない。

基本ポリシーは下記の通り
1 24ヶ月分解整備記録簿に則り整備、自分で出来ない所はオーダー整備とする。
2 ここでも基本に忠実に作業し、自己流や妥協などしないこと

メンテナンス 内容 判定
  ローター&パット(フロント3.6ターボ)
 結論から言って、交換の必要はないと判断。
フロントローター厚測定値R31.2mm L31.6mm 多少表面のウェーブは気になるがOKとして、使用限界は30.0mm。パットはR,L内外おのおの7.8〜9.2mmあるので今までの車にやさしい乗り方がこの結果になったと思う。
 次回パット、ローターetc全交換とする。
 OK
  リアファン
 前から気になっていた所。リアのファンが回らないのは、センサーかレジスターまたはリレーの故障。まずレジスターからC’K。抵抗が何と50kΩ。端子ハトメ部分の接触不良なのではんだ付けして修理。バイメタルの接点もポイントやすりで磨き再測定。0.5ΩこれでOK。センサーはドライヤーで温めて抵抗値が変化する事でOKとする。(データーがないため)リレーもこれも中々外れなかったがフロントの同じ部品と交換してC’K OK。
 試運転後暖房の効きが良くなった。レジスターが故障するとリアのファンのロースピードNGとなる。(ハイスピードはOK)
  OK
大変よく出来ました。
  アイドル不安定
 最近仕事がら乗れない時が多く、また寒冷地なのでハンチングおよびアイドルが不安定。一番怪しいアイドルスタビライザー、マフラーを洗浄。特にアイドルスタビライザーは@32900と高価なのでまずは掃除から。再利用できないクランプがあり外すのにためらいがあるが、勇気と信念を持って外す。外した部品の中をよ〜く観察するとロータリーバルブのような電磁弁の構造。ブローバイガスのホースからオイルミストが入りかなり汚れていた。(13年分だから当然)オイル管理の悪い車は特に要注意。マフラー(アイドルスタビ出口の部品)にも多少クラックがあるが今回はゴム接着材で補修。
 取付け完了後、セル0.1secでエンジン始動。効果あり。
  OK
大変よく出来ました。
  オイルホース 
オイルクーラーのホースとの接続部分も漏れは全くなし。
フロント、リア共に全てC’K OK
 964お決まりまりの接続ホースの交換はまだまだ先のようだ。



  OK
 今回も点検をかねてアンダーカバー・タイヤハウスインナー等を取り外しその樹脂類と下回りを銀塗装した。
 程度のよさを物語るようにアンダーカバーの内側にはオイルのタレはこれまた全くなし。しかしいつもの事ながら自分一人でこの大型カバーを脱着するのにはもう1本腕があればいいな〜。手足頭を使わないとボルトが入りません。
  OK
大変よく出来ました。
  ブレーキフルード交換
 こちらは重要2年ごと。
DOT4 1L 慎重に慎重に細心の注意を!
今回は大変調子良く交換後、にじみはほとんどナシ。
 さらにブレーキをあおる助手(愛妻)も毎年何度も回数を重ねていると、学習機能も全開!何も言わなくてもブレーキペダルを5回踏んで踏みっぱなし・・・もたもたしていられない!こちらもあおられてしまう。
  OK
大変よく出来ました。



  2006. 5.22   / 山梨陸運支局

 いよいよ車検当日     
提出するもの
1  車検証
2  自動車損害賠償責任保険証明書
3  自動車税納税証明書
4  24ヶ月定期点検記録簿
5  継続検査申請書
6  自動車検査表
7  自動車重量税納付書
8  現金、印鑑、工具


 これから検査ラインに進入
何度も経験しているがやはり緊張する。
左ハンドルのポルシェで決められたところにタイヤを置くのは練習が必要。いつも同じライン、自分は2番にしている。そのほうが検査機械が同じだから受験しやすい。
 
指摘事項なし
 マイポルシェのユーザー車検はすべてOK!
これも当然とは言え、今回もうれしかった。
 翌々日、ツーリングに行った。
八ヶ岳より日本海まで220km、快調なポルシェサウンドだった。



さて今回の費用を公開しよう

1  自動車損害賠償責任保険     30680
2  自動車重量税     37800
3  検査手数料      1500  
4  書類        30
    小計     70010
  パーツ@  
5  ブレーキフルードDOT4 1L缶@1554
 銀スプレー @198×2=396
    1950
6  リサイクル券     14680
7   合計   * 86640

 * 総評
 今回は本業の仕事が大きな勝負の年で「体も頭も財も」そちらに集中しなければならなかった。
中々ツーリングに出られなかった。また行こうとすると悪天候のためNG.特に今年の冬は寒かった。 それで走行距離が前回より6500kmと一番少なかった。車の調子は良く、メンテナンスもほとんど各部目視点検で済んだ。よって極めて安く出来た。いつでもメンテナンスできるガレージの存在も大きい。
 ただ初めの理由により次回先送りにした部分やリヤタイヤ交換等、いい状態で維持するのは大変だ。

 それにしても先に支払った自動車税66500円も入れて15万円のほとんどが税金・保険等である。
一生手放す気が無くても、シュレダーダスト料金・管理料は先払いだ。
 さらに来年はグリーン税(新車買換促進税)で10%増税が来る。このクルマを所有して感じる事は日本はスポーツカーに理解が無い国であると考えさせられる。